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ADHDの特性で遅刻しちゃう……できるだけ遅刻を減らすライフハック

2024.01.17

先日、某お笑い芸人が、相方のたび重なる遅刻癖に耐えきれずコンビの解散に至ったと話題になりました。この遅刻癖のあったという相方がそうというわけではありませんが、遅刻癖のある人のなかにはADHDの特性で遅刻をしてしまう人もいます。

遅刻は信用問題にかかわります。ADHDの傾向がある人は定型発達の人が当たり前にできていることが困難なことが多いのです。それを解消するためにはライフハックが効果的です。目的を遂行するために必要なTODOリストを洗い出し、「見える化」することが重要となってきます。どうすればできるだけ遅刻を減らせるのか、ADHD当事者の私が試して効果的だったものを中心に、ライフハックを紹介します。

 

電車やバスなど交通機関で移動する場合のライフハック

ADHDの方の中には物事の優先順位をつけるのが苦手で遅刻をしてしまう人もいます。そのような場合、まずは何時の電車やバスに乗れば約束の時間に間に合うのか紙に書き出してみましょう。それから支度にどの程度の時間がかかるのかも計算します

女性の場合、着替えだけでなくメイクや髪のセットの時間も要するのでそこも注意しましょう。その後、そのためには何時に起きて何時から出かける準備を始めればいいのか逆算します。そうすると、家を何時に出れば間に合うのかがわかるので、その通りに行動しましょう。

これは私の場合ですが、取材や打ち合わせなどで絶対に遅刻をしてはいけない場面では30分ほど余裕を持って家を出ます。早く到着する分には何も問題ありません。(あまりにも早く着くと相手の迷惑になる場合は、約束の場所の付近でしばらく時間をつぶします)

忘れ物をして取りに帰って遅刻してしまう場合のライフハック

私も忘れ物が多い方なので忘れ物を取りに帰って約束の時間ギリギリになってしまうことがあります。その対策として、出かける前日にカバンの中に必要なものを入れておくと忘れ物をせずに済みます。

また、毎日絶対に必要なもの(スマホ、鍵、財布など)は書き出して玄関に貼っておけば、家を出る前に確認することができます。それと、前日に天気や気温も調べてどのような服を着ていくのが適切なのか、服も準備しておくといいでしょう。天気予報が雨の場合は傘も忘れずに目立つ場所に置いておくのもいいと思います。

朝起きられなくて遅刻してしまう場合のライフハック

朝、起きられなくて遅刻してしまう人の中には起立性調節障害の疑いのある方もいます。起立性調節障害とは自律神経が乱れて起きるのが困難になってしまう障害です。心当たりのある方は早めに専門家に相談しましょう。

冒頭でも述べましたが、遅刻は信用問題に関わり、最悪の場合は仕事がなくなってしまったり、友達を失ってしまったりします。そのようなことになる前に、上記のような工夫をしてできるだけ遅刻をなくすようにしましょう。

執筆者プロフィール

姫野桂

フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。
日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。趣味はサウナと読書、飲酒。

著書
『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)
『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)
『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)

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