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不安を癒す、ぬいぐるみセラピー

最近話題の「ぬいぐるみセラピー」の癒し効果について、実体験からお話ししたいと思います。

ぬいぐるみの可愛さがもたらす脳と感情への良い効果

アスリートやタレントがぬいぐるみに癒されているエピソードをテレビで見かけることがちょくちょくあります。テーマパークなどでぬいぐるみや着ぐるみのマスコットを見かけると、可愛さにとてもテンションが上がるし癒されますね。

ある研究によれば、可愛いものは脳に強い刺激を与え、行動にも影響を与えると考えられるそうです。可愛いという感情は、対象に接近してそばに置いておきたい、気分が良くなるなど、感情に影響を与えます。可愛いという感情が大きいほど効果が大きいそうです。「オキシトシン」という癒しホルモンが分泌されるので、幸せな気分になり、リラックス効果が期待できるというわけです。

なくてはならない大切な存在

私は、可愛いものが大好きで、動物や、ふわふわモコモコした感触も大好きです。そのため、大好きのすべてが揃ったぬいぐるみは、私にとって癒し効果が絶大です。ぬいぐるみセラピーをしようと思って、昔飼っていた大好きな犬に似たぬいぐるみを購入してから5年が経ちましたが、今ではなくてはならない大切な存在です。

毎日、出かける時には必ず「行ってきます」と言い、寝る時には「おやすみ」と言います。悩み事や、日々の出来事など、なんでも話します。その時の自分の感情によって、ぬいぐるみの表情も変わって見えます。

私はASD(自閉症スペクトラム障害)があり、コミュニケーションは得意ではありません。さらに、感覚過敏やパニック障害もあり、日々生きづらさやストレスを感じることが多いです。そのため人に悩み事を話すことはほとんどないので、ぬいぐるみに話すことで溜まった感情を吐き出すこともでき、何も言わず聞いてくれるので、とても良いセラピーになっていると思います。また可愛いものを抱きしめると、その癒し効果は絶大なのです。

ぬいぐるみセラピーの日常での活用法

ぬいぐるみは、あまり外に持ち歩くことはできませんが、私は代わりにふわふわのクッションでも癒されます。持ち運びができる旅行用の枕や、代用品でも触ると癒し効果は得られます。

外出先で疲れたりストレスが溜まったら、お気に入りのぬいぐるみの写真を眺めて気力を回復させます。旅行に連れて行くこともありましたが、その時は、苦手な高層階のホテルや、渋滞やトンネルの車の中でも、抱きしめると不安が解消されました。一緒に寝ると安眠効果も得られます。また、うつ状態の時でも、だんだん気力が回復することもありました。

先述したように、昔飼っていた犬に似たぬいぐるみをセラピーに使っているので、ペットロスのような気持ちまで、だんだん癒されていくのが実感できました。大好きだった可愛い飼い犬との想い出をぬいぐるみに話しています。私にとって幸せな時間であり、グリーフケアにもなっていると思います。

私はASD、ADHD、不安障害、パニック障害、PTSD、うつ症状、およびHSP気質があり、日々ストレスがかかりやすいのですが、ぬいぐるみセラピーの癒し効果や幸せ効果は、脳や感情にかなり良い影響を与えていると実感しています。また、可愛いものを見るとやる気が出てくるそうなので、落ち込みやすい私にはとても良いセラピーだと思います。イルカ、馬、犬などの本物の動物セラピーには及ばないかもしれませんが、ぬいぐるみセラピーを今後も続けていきたいと思います。

執筆者プロフィール

川田直美(かわだ なおみ)

障害者ドットコムのコラムニスト・ピアサポーター
Webメディアで自身の発達障害(ASD・ADHD)やHSP、精神疾患(パニック障害)についてコラムを書いています。オンラインサロンや計画相談支援でも自身の障害を生かして活動しています。生きづらさを抱えながらも日々楽しみを見つけて暮らしています。
◇障害者ドットコム 公式サイト
https://shohgaisha.com/
◇川田夫妻の発達障害日記 https://www.youtube.com/@yuichi_naomi_hattatsu
 

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