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『発達障害かもだけど、お金のことちゃんとしたい人の本』(ダイヤモンド社)を出版しました!

このたび、ダイヤモンド社より『発達障害かもだけど、お金のことちゃんとしたい人の本』というタイトルの書籍を出版しました。発達障害の診断がある方も、「発達障害っぽいかも…」と思っている方も、またそのご家族や支援者の方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。

発達障害とお金の悩みを解決したい──私がこの本を書いた理由

私が「発達障害に詳しい保険屋」として活動を始めたのは、今から5年前のことです。それまでは、いわゆる普通の保険屋として働いていましたが、ある時から発達障害のある方やそのご家族に向けた保険の提案に力を入れるようになりました。

実際に当事者の方々と関わる中で、保険の相談だけでなく、それ以外のお金の悩みがとても多いことに気づきました。たとえば、

  • 毎月の支出管理がうまくいかない
  • 貯金が苦手で将来が不安
  • 社会保障制度が複雑でよく分からない

…といった声は日常茶飯事です。

それらの課題の多くは、発達特性に起因していることが分かってきました。そして、それは決して他人事ではなく、ADHD当事者である私自身も経験してきた「お金の失敗」と深く重なっていたのです。

こで私は一念発起し、改めて学び直すことにしました。ファイナンシャルプランナー(FP)として、保険だけでなく、家計・制度・貯金・保障など幅広いお金のアドバイスを提供できるようになりたいと思ったのです。

「発達障害専門FP」として活動する中で、たくさんのお客様のリアルなお金の悩みと向き合い、実際に改善に導いてきました。その経験を通して、私は確信するようになりました。

同じような悩みを抱えている人は、もっとたくさんいる。そして、そうした方たちにこそ、発達特性に合った“仕組み”を使って、お金との付き合い方を整える方法を知ってほしいと強く思うようになったのです。その想いから生まれたのが、本書『発達障害かもだけど、お金のことちゃんとしたい人の本』です。

「発達障害とお金」は、なぜ相性が悪いのか?

発達障害とお金の管理は、相性最悪です。お客様からのご相談でも、「お金のことがうまくいかない…」という声はとても多いです。海外ではADHDやASDとお金の関係についての研究も進んでおり、脳の特性(報酬系が弱く目の前の刺激に弱い)が金銭管理に影響していることがわかっています。

たとえば、あるお客様は「今月こそは貯金しよう!」と毎月決意しているにも関わらず、気がつけば月末にはカツカツ…ということを繰り返していました。これは「意志」で管理しようとする方法が、発達特性と噛み合っていないためです。意志や根性に頼るやり方では、うまくいかなくて当たり前なんです。

だからこそ「仕組み化」で解決することが重要です。たとえば、「家計簿をつけない」という方法もその一つ。実行機能(段取り力・継続力)が弱いという発達特性のある方は、家計簿が続きません。そこで提案しているのが、「支出をクレジットカードで一元化し、明細で家計を管理する」という方法です。クレジットカード明細確認アプリをスマホの「一番よく使うアプリの隣」に置くことで、自然と毎日チェックする仕組みに。このように「努力せずとも続けられる」環境をつくることが大切です。

本書では、こうした具体的かつ実践的なテクニックを多数ご紹介しています。

著者による各章紹介

各章の内容をかいつまんで紹介します。

◆第1章「お金のこと苦手かもと思ったら」

お金に対して苦手意識を持つのは、「意志が弱いから」ではありません。その原因を脳の特性から紐解き、仕組みで改善する方法をご紹介しています。

◆第2章「お金を貯められない」をラクにする

無理なく・ラクに・仕組みで貯めるための工夫を多数掲載。「気がついたら貯まってた!」という状態を目指します。

◆第3章「出費が多い」をラクにする

この章、個人的に一番面白いです(笑)。「ADHD TAX」「イイもの依存」など、思わず「あるある!」と言いたくなるような概念で、出費の傾向を深掘りしています。

◆第4章「制度がわかりにくい」をラクにする

障害年金、手帳、扶養共済など、「発達障害に関係するお金の制度」について、ファイナンシャルプランナーの視点でわかりやすく解説。

◆第5章「保険がわかりにくい」をラクにする

現場で実際に保険を扱っているからこそ書ける、発達障害と保険のリアルを掲載。正しい知識を持つことで、損をしない選択ができるようになります。

◆6章「身近に発達障害の人がいたら」

支援者やご家族の方向けの章。当事者がどのような感覚で社会と関わっているのかを知ることで、より良い支援や関わりが可能になります。

保険の備えは大事

もともと保険屋としてキャリアをスタートした自分にとって、やっぱり外せないテーマが「保険」です。本の中でもかなりの枚数を割いて語っています。

発達障害のある方にとって、保険の重要性は非常に高いと考えています。もともと生活に余裕がない方は特に、突然の医療費や入院費で家計が一気に圧迫されます。

「高額療養費制度があるから大丈夫」と思われるかもしれませんが、たとえば感覚過敏がある方はどうでしょう?大部屋での入院が難しく、個室を選ばざるを得ないというケースもあります。その際にかかる差額ベッド代(個室代)は自己負担です。このような「特性ゆえに必要になる費用」も含めて、事前に備えておくことが大切です。

でも「発達障害の診断があると、保険には入れないのでは?」そんなご相談をこれまで何度も受けてきました。実際には、入れる保険もあります。選び方のコツもあります。それなのに、正しい情報が届いていないために、必要以上に高い保険に加入してしまっている方も少なくありません。

実際にFPとして保険を扱ってきた中で、非常に優れた保険と感じ、お客様にご案内しやすいのが、このコラムの運営者でもあるぜんち共済さんの「ぜんちのあんしん保険」です。障害を理由に保険加入をあきらめてしまっている方はぜひ一度調べてみてください。

おわりに──「意志」ではなく「仕組み」で、お金の不安を軽くする

この本を通して、どうしても伝えたかったことがあります。

それは、「意志」ではなく「仕組み」でお金は整うという事実です。自分を責めるのではなく、仕組みで「乗り越える」。これを多くの人に知ってほしくて、本を書きました。

発達障害の特性があってもお金と上手に付き合うことは可能です!

発達障害当事者でお金と上手に付き合いたい方、
一般的なお金の本で断念してしまった方、
お金の本に興味はあるもののなんだか怖くて手に取れなかった方、
子供に診断があって将来が不安な親御さん、
親御さんにお金のことを聞かれたときに情報提供したい支援者の方、
社会保障について学びたいファイナンシャルプランナーや保険募集人、
診断はないもののお金への苦手感がある人、

全ての方にお役に立てる本だと思います。

誰でも今日から始められます!ぜひ手に取って実践していただけるとうれしいです。

【書籍情報】
『発達障害かもだけど、お金のことちゃんとしたい人の本』岩切 健一郎(ダイヤモンド社)
出版社公式サイト⇒https://www.diamond.co.jp/book/9784478123249.html

 

 

執筆者プロフィール

岩切健一郎(いわきり けんいちろう)

発達障害専門FP。ファイナンシャルプランニング技能士1級。
1986年生まれ、宮崎県宮崎市出身。
自身もADHDがあり、お金に苦労した経験から発達障害専門FPとして活動。
親亡きあとのマネープラン、発達障害当事者のライフプランを
年間100件以上作成。
発達障害でも加入できる様々な保険の取り扱いあります。
保険にお悩みの方や親亡き後のお金のことでの心配な方はこちらからお問い合わせください。⇒https://hinata-hoken.com/

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