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障がいのあるお子さんもきょうだいも家族みんな笑顔に!

◆きょうだいってどう対応したらいいの?

私自身、障がいのある弟と育ち、親の苦労も喜びも近くでたくさん見てきました。弟がいたから楽しかったこと、励みになったこと、悩んだこと、そして、障害に対する周囲の態度からいろいろと気付き、考えるきっかけになることもありました。

 

◆悩みや課題でよく挙がる例

 

・親と障がいのある子が不在がちで、寂しさを我慢したり別の形で不満を示したりする

 

・障がいや療育についての説明がないので不安、または親が障がいや療育の話ばかりで負担

 

・親や障がいのある子の大変さやストレスを感じ取って不安定になったり、自分自身のSOSや主張、自分を大切にすることを遠慮しがち

 

・親や親戚、周囲の大人から「助けてあげてね」「頑張って」「○○ちゃんは障がいがあっても、きょうだいがいるから安心ね」と声かけされたり、「えらいね」がプレッシャーになる

 

・障がいのある子や親への悪口が耳に入ってしまったり、からかわれたりする

 

◆気にかけていることが伝わることが大切

 

これらの悩みや課題は、正直、なかなかこれだという解決策がないものもあります。ですが、まずは親や周囲の大人が自分のことを気にかけてくれていることが、言葉と態度できょうだいに伝わるだけでも大きく違うと思います。

 

また、「こんなこと言ってもいいのかな?」と悩みがちな内容なので、お子さんとは、嫌だと感じたこと、助けてほしいこと、わからないことや疑問などを遠慮しないで言いやすいオープンな関係を作ることが大切も大切ですね。

 

SOSを上手に出せずに我慢を続けて爆発してしまった経験のあるきょうだいも多いですが、どうしてそんなこと言うの!?と否定したり、言い聞かせたりしてしまうと、何も言えなくなってしまいます。

親や周囲の大人にとって、ショックなことは重々承知なのですが…、まずは「そうだったんだね」「言ってくれてありがとう」と受け止めて、「どうしたらいいかな?」と一緒に考えていただけたらと思います。

 

 

◆障がいのあるお子さんもきょうだいも家族みんな笑顔に!

 

親、支援者の方々の日々の奮闘には頭が下がる思いです。ご自身のこともどうか大切にしていただきたいです。障がいのあるお子さんときょうだい、家族みんなの笑顔をめざしていきたいと思います。

執筆者プロフィール

藤木和子(ふじき かずこ)

1982生まれ。弁護士。
障がいのある弟と育ち、「障がいのある人のきょうだい」の立場で活動。
全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会 副会長
シブコト障害者のきょうだいのためのサイト 共同運営者。
聞こえないきょうだいをもつSODAソーダの会 代表。
NHK、AbemaTVに出演、新聞各紙に掲載。
プロフィール
YouTube : SODAきょうだい児と福祉、法律、情報ちゃんねる

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