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ADHDうっかり女子の働く日々・背筋も凍るうっかり特性3選 その2 時間に間に合わない!

コラムをご覧のみなさんこんにちは。うっかり女子・脳内多動な雨野千晴40歳です。おいおい、女子って図々しくないかいという自分の心の声と葛藤しながらこんな肩書でブログやコラムを書いています。37歳でADHD不注意優勢型と診断されました。副業ならぬ複業・パラレルキャリアで多動にいろいろな仕事をしています。

そんな私のとれたてうっかりミス情報はこちらです↓

お鍋の時期、みなさん気を付けてくださいね(泣)火事にならなくてよかったです。←笑えない

さて、この連載では、そんなミス多発人生のうっかり女子雨野千晴調べによる、仕事でミスにつながりやすいうっかり女子・3つの特性について、私なりの対応策も併せてご紹介しています♪

今回は2つ目「うっかり女子は時間に間に合わない!」についてです。

あなたは時間に遅れてしまうことってありますか?私はしょっちゅう遅れてしまいます。私が通っていた高校は、時間になると校門が閉まってしまい、遅刻者は校門前に行列して、生徒手帳に遅刻スタンプを押される⇒スタンプ3個で親に連絡というシステムでした。親に連絡は避けたい!というわけで私が編み出したスタンプ回避の技はこちら。

高校の頃の友人に会うと、いまだに「雨野は窓から登校してたよねー」って言われます(笑)。

 

大学に進学してからも遅刻列伝は続きます。私は札幌の端の方に住んでいたので、交通の便が非常に悪く、バスに一本乗り遅れると次は1時間後。講義も、単位が取れるギリギリまで欠席して遊び惚けていたので、これ以上遅刻すると留年する…というピンチに。そこで私が編み出した技は…通学路でヒッチハイク!

ちょうどこのころ、ヒッチハイクのテレビ番組が流行っていたのです。バスと電車で2時間かけて通っていた大学は、車でいくと15分の距離にあるという立地で、しかもトラックがビュンビュン通る国道沿いだったので、「あ、あの猿〇石の真似をしてみよう。」とトライしてみると、ものの5分でトラックが止まってくれたのでした。これに味をしめて、夏休みには友人とヒッチハイク北海道横断の旅にも行ったりしていました。

そんな感じで独自の遅刻ライフハックを編み出してきた私ですが、社会人になった今、学生のときと同様のライフハックが使用できません…窓から入るとか無理です。さらに、遅刻で被る損害が大きすぎる…。例えば、お客様とのアポイントに遅れてしまったら。大事な会議に間に合わなかったら。それは即、会社の信頼失墜、業績悪化につながります。「うっかり!」では済まない感120%。

特に時間を守ることを重んじる日本の文化。電車が数分遅れただけで「申し訳ありません」とアナウンスが入る日本で社会人として生きていくには、この遅刻ぐせをなんとか克服しなければいけません。

そもそも、ADHDタイプの人が遅刻しがちな理由はどこにあると思いますか?

 

私の場合、いろいろな本を読む中で

・時間の読みが甘い→目についたもの、思いついたことをやってしまう

ことが原因の場合が多いと気が付きました。

 

例えば、ちょっといつもより早く起きた、なんてときには「あー時間に余裕があるな。お天気がいいから洗濯しちゃおうかな?」なんて朝のルーティンにないことを思い付きで入れてしまったり。「あ、この服毛玉ついてるなー」と、いきなり毛玉をちまちま取り出したり。

目についたもの、思いついたものを朝の時間のない中にもクリエイティブにタスクをぶっこんでやりはじめる不思議。そして気づけば出発の時間に。

そこで私は、最強の遅刻ライフハックを編み出しました。それは…「とにかく何にもしないで家を出る」!
最低限の、着替え、洗顔、トイレだけを済ませて、荷物を持って外に出る。さらに、1時間前に待ち合わせ場所につくように設定できると完璧です!早く着いた場合には、近くのカフェで待てばよし。化粧、してなくても誰も気にしません。

お客様との待ち合わせ場所、最寄り駅でお手洗いに入ればよし。そこまでは、今はコロナでマスクもあるので全然大丈夫!毛玉、取りたかったらカフェで朝ごはんでも食べながら取ればよし。(いや、それはそもそも毛玉のない服を選ぶべきか?)

私は道にも迷ったり、電車を乗り間違ったりすることが多いのですが、この手法を編み出してから、余裕を持って到着するため、取材や企業訪問など、仕事で初めて行く場所での待ち合わせに遅刻することがなくなりました!!イェイイェイ。

 

しかし。この最強ライフハック、実は弱点があります。

職場が家から近いと時間の調整ができません。私は現在、フリーランスの仕事のほかに、週3回福祉事業所のスタッフとして働いています。私は住む場所にこだわりを持っています。というかこれもライフハックのひとつなのですが、「職場の近くに住む!」ということ。忘れ物があったときにすぐに取りに帰れるからです。というわけで、現在私は週3通う職場へ、自転車で10分で着くところに住んでいます。

しかし、これだと家からの距離が近すぎて、一時間前にカフェで待つ…ということができません。そのうえ、「10分で着くんだからまだ寝ていても大丈夫か~」と油断しまくり、うっかり時間が過ぎている、なんてことが多発。1年前は30分前に家を出ていたのに、じりじりと出発時間が遅くなっているのです。

これに対するライフハックはいかにすべきか!?考えあぐねていたところ、息子がある発案をしてきました。

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翌日の服を着て寝る…クリエイティブすぎるアイディア。

 

しかしそれはさすがにどうなんだろう…と今のところ採用できずにおりますが(笑)、ADHDタイプの人は発想力が豊かな方が多いですよね。だから、「どうしてできないんだろう」「自分はなんてダメな人間なんだ」と自分を責めるのではなくて、そんな私たちの発想力を自分にぴったりのライフハック開発に生かしていけたらいいんじゃないかと思うんです。

常識にとらわれず、楽しみながら工夫してみるというその姿勢自体が、自分を大切にすることにもつながって行くのではないでしょうか。

と、いうわけで…ちょっと服にしわが寄っている私を見かけたら「あ、あのライフハック試したんだな…」って思ってください。

執筆者プロフィール

雨野千晴

1981年札幌生まれ。神奈川県厚木市在住。ADHD不注意優勢型当事者。

長男が2歳で自閉症スペクトラムの診断を受ける。小学校教員として10年勤続後、2017年に退職、フリーランスに。現在はコラム執筆、講師、イラスト制作など多動に活動中。2児の母。NPO法人ハイテンションスタッフ・あつぎごちゃまぜフェス実行委員長。
https://linktr.ee/amenochiharu

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