女性の場合特性がモテ傾向に!? ADHD女性の恋愛傾向

2022.08.17

今まで多くの発達障害の方を取材してきた私ですが、その中では恋愛の話も多く聴きました。そして特にADHDの女性はとある特徴が見えてきました。それは、特性がモテに繋がっているということです。

■うっかり特性が天然っぽく見える?

発達障害で困っている特性がなぜモテに!?と思ってしまう方も多いと思いますのでご説明いたします。ADHDの方はうっかりさんが多いです。それが、天然と捉えられて「天然で可愛い」となるのです。現に、その天然さがゆえに常に彼氏が途絶えないADHD女性に出会ったこともあります。

しかし、このモテは良いことばかりではありません。ADHDやASDの特性を持つ方の中には「アプローチされたら断れない」という方もいます。こういった理由から彼氏が途切れないというケースもあるのです。アプローチされて断りきれず、特に好きでもない人ととりあえず付き合う……ということもままあります。

また、恋人Aと付き合っている間に新たな男性Bが現れてアプローチされ、またまた断れず結果、二股状態になって修羅場を迎えてしまうことも……。この「断れない」という理由の中には自己肯定感の低さも関係しています。「自分のようなダメな女に好意を抱いてくれた」と思ってしまいがちなのです。

■悪質なナンパに注意

そして、ADHD女子は悪質なナンパにも遭いやすいです。ナンパ師というものはターゲットを選んでいます。

例えば少しちぐはぐなファッションをしていたり汚れた靴を履いていたり、髪の毛の手入れが行き渡っていなかったり、どこか抜けている女性をナンパ師は狙います。このようなナンパ師は女性をモノとして見ており、同じナンパ師同士で一日で何人の女性をモノにできるか競い合っている場合が多いです。

そして、このナンパ師が狙う特徴の女性は、ADHD特性によりファッションが少しおかしかったり、自分への手入れが行き渡っていない女性と一致するのです。

発達障害女性の中には二次障害からセルフネグレクトをしている人もいるので、外見に気を使っていないように見えることがあるのです。そんな悪質なナンパ師に捕まってしまい、心身ともに傷つけられてしまうことも、現実にあるのです。ナンパ師、許すまじ!

■モラハラやDV被害に遭いやすい

今まで取材してきた発達障害女性の中にはモラハラやDV被害に遭っている方が多くいました。私もモラハラ被害者の一人です。

「この子ならば被害を告発しなさそう」という気弱そうな女性を選んで奴らはモラハラしてきます。私の場合、発達特性により「君はおかしい」と言われ、ファッションもダサいと言われました。

そして「2万用意してくれたら俺が似合う服を買ってきてあげるよ」と言われたので「ぜひお願いしたい」答えたところ「はぁ? 本気にしたの?」と鼻で笑われました。どう見ても私のことを下に見ている発言です。

また、取材してきた当事者の中には、結婚した途端DV男に豹変したという方もいました。うっかり夫の布団の端っこを踏んでしまったときに「こいつは布団を足蹴にする女だ」と周りに言いふらしたり、うっかりキッチンの三角コーナーのゴミを捨て忘れて出かけてしまったときは「こいつは家事もろくにできない女だ」と言われたそうです。

そして時にはガラス製の灰皿を投げつけられたこともあったとのことでした。その方は元夫のDVから逃げ、無事離婚できましたが、今現在もパートナーのモラハラやDVに悩んでいる発達障害女性は多くいるはずです。

このように、一見モテることもある発達障害女性ですが、メリットばかりではなくデメリットもあることを覚えておいてほしいです。そして、万が一ナンパ師などから性被害に遭ってしまったときは性暴力や性被害について相談にのってくれるワンストップセンターに問い合わせてください。

そして、DVを受けている場合はシェルターに逃げることも視野に入れてほしいです。発達障害特性があっても幸せな恋愛ができることを願っています。

執筆者プロフィール

姫野桂

フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。
日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。趣味はサウナと読書、飲酒。

著書
『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)
『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)
『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)

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