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家族の問題で困ったら行政が助けてくれた!

2026.10.07 2026.10.7

私は現在、1歳になったばかりの息子を育児中ですが、実は生後半年から義母(夫の母親)との同居と介護が始まっています。しかも、普通の介護ではなく、義母は重度精神疾患。性格にもかなり難があるため、怒号が飛び交う日々を過ごしています。

 私自身、発達障害で小さい子どもを抱えているので、行政の制度をフルに利用して育児をしています。本来なら私がケアされるべきなのに、ケアが必要な私が義母のケアをしているという、なんとも壮絶な介護なんです。

 つらすぎて泣き叫んだ回数を数えられないほどなのですが、この体験から「行政という頼れる場所への頼り方」を学びました。

高齢者のことで困ったら「地域包括支援センター」へ

 介護など、高齢者のことで困ったらまずはお近くの「地域包括支援センター」へ問い合わせてみてください。我が家の場合、義母は腰の圧迫骨折で整形外科に通っていたのですが、そこの主治医が面倒見の良い方で、義母と私たち家族の様子を見て地域包括支援センターへ繋いでくれました。

 整形外科の診察は午前中だったのですが、午後には地域包括支援センターの職員が訪問してくれて、介護保険で使える制度の説明や、介護認定調査の手続きなどを行ってくれました。このスピード感には驚きました。

 また、私の場合は発達障害の特性で育児に不安があったので、妊娠中から保健師さんと産婦人科医、精神科医が連携して気にかけてくれていました。そのため、ケアが必要な産婦が困っているということで、保健師さんと地域包括支援センターの義母の担当職員がすぐに連携してくれました。

 義母の介護で家庭が回らないことを訴えると、保健師さんは産後の家事代行サービスの紹介をしてくれただけでなく、義母のショートステイや施設探しに関するケアマネージャーさんとの話し合いの最中は、息子の子守までしてくれました。義母の担当はケアマネジャーさん、私の担当は保健師さん、といった形です。 

妊娠や出産に不安のある人は「特定妊婦」になって支援を受けられる 

私はこの手段があるのをすっかり忘れていて利用していないのですが、若すぎる妊娠や望まない妊娠、経済的に困窮している妊婦、障害や病気などで出産や育児に不安のある人は特定妊婦として認められ、行政の支援を受けられます。特定妊婦になると、妊娠中にソーシャルワーカーさんが家を訪問し、赤ちゃんを迎えるためには家の中で改善する場所を教えてくれたり、産後は子の一時預かりやショートステイの利用の案内をしてもらえたり、育児相談にものってもらえます。

 ADHDのあるシングルマザーの友人がいるのですが、障害者手帳の更新を必ず行っています。シングルで子育てできていてすごいなぁと思っていたのですが、友人いわく「障害者手帳があることで育児に関する制度を優先的に使えるから、特性ありのお母さんは手帳の更新を怠らないで!」とのことです。

 その友人は、手帳を持っていることで一時保育や保育園の申し込みなどを優先的に行えたそうです。

介護は頑張らないことが大事

 家族のことで困ったら、まずは「役所の福祉総合窓口」やお近くの「福祉支援センター(自治体によって名称は異なります)」に問い合わせてみてください。家庭内の困りごと(病気や障害、福祉、育児に関して)は保健師さんからさまざまなサービスの紹介やアドバイスをもらえますし、高齢の家族に関する困りごとの場合はそのまま「地域包括支援センター」にスムーズに繋いでくれます。

 実際、私も福祉支援センターに自立支援医療の更新に行った際、職員にポロリと介護の愚痴をこぼしてしまったところ、親身になって話を聞いてくれました。そして、「介護は頑張らないことが大事です。使える制度は全部使いましょう。またいつでもお話にきてくださいね」と、温かい言葉をかけていただきました。 

一人で抱え込まないで!行政は意外と力になってくれる

 家庭内がピンチだ! と思ったとき、行政は意外と力になってくれます。我が家の介護もこれからも行政に頼るつもりです。この記事を読んでいる方も、家庭内で困ったときのため、お近くの福祉支援センターや地域包括支援センターはどこにあるのか、あらかじめ調べておくことを強くお勧めします。

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執筆者プロフィール

姫野桂

フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。
日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。趣味はサウナと読書、飲酒。

著書
『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)
『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)
『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)

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