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発達障害のある人が健康に気をつけるべき理由と対処法

発達障害のある人が二次障害で精神疾患になりやすいのはよく言われる話です。しかし、実は発達障害のある人は、精神的疾患だけではなく発達障害の特性からくる内科領域の病気にも要注意なんです。私も妊娠により毎月妊婦健診を受けるようになったことで、発達障害と内科領域の病気の相互関係に気づきました。

主に以下のような注意点が浮かび上がります。

先送り癖からのセルフネグレクト

ADHDのある人に見られることのある先送り癖。困りごととしては公共料金の支払いを先延ばしにしてライフラインが止まってしまう、仕事を先送りにして締め切り前にてんやわんや……というイメージがあるのではないでしょうか。

そのような先送り癖は自分の体調面にまで及ぶことがあります。健康診断を受けないといけないけど来月でいいや、ここのところずっと体調が悪いけど病院に行くのは面倒。そうやっていわゆる「セルフネグレクト」に陥り、気づいた時には病気が進行している可能性があります。

かく言う私も、セルフネグレクト癖のため「生理が来ていないけどいつものことだしいいや」と、婦人科に行かなかったため、妊娠に気づいたときには16週(5ヶ月)にもなっていました。結果的に無事に息子は生まれてきましたが、妊娠に気づいていなかった妊娠初期、もう少し健康的な生活を送ってあげたかったです。

衝動性からくる食べ過ぎや飲み過ぎ

これを食べたら食べ過ぎだとわかっているのに我慢できずに食べてしまう。それは意思が弱いからではなく、ADHDの衝動性が原因かもしれません。

食べ過ぎや飲み過ぎは胃腸・消化器の不調、肥満、高血圧、高血糖など多くの病気のもと。

私は妊娠中に妊娠糖尿病(妊娠中に初めて発見された糖の代謝異常。妊娠によるホルモンの変化でインスリンが効きにくくなり血糖値が上がる)になったことで、血糖値の急上昇を防止する食事療法に取り組みました。妊娠糖尿病は生活習慣が原因の糖尿病とは異なり、妊娠による体質の変化が主な要因ですが、妊娠糖尿病の食事制限はつらくて仕方なかったです。(妊娠中は赤ちゃんから「糖分が欲しい!」と言われているような気がして、自分の欲ではないのに甘いものが食べたくて仕方ありませんでした……)

あのつらい食事制限はもうこりごり。今後、糖尿病などの生活習慣病にならないように、衝動にまかせて食べたり飲んだりすることはほどほどにしなければと考えています。

発達性協調運動障害(DCD)からくる運動不足

発達障害のなかでもあまり知られていない発達性協調運動障害(DCD)。身体の病気がないにもかかわらず、運動が苦手な障害です。ADHDやASDと併発することが多いという研究結果が出ています。

ときおりバラエティ番組などで、芸人が運動音痴・ダンスが下手といったネタで笑いを取ることがありますが、その中には発達性協調運動障害の人も含まれている可能性があります。安易に笑いに持っていってほしくないなと個人的には思ってしまいます。

発達性協調運動障害のある人は子供時代、体育の授業が苦痛だったり休み時間に体を動かす遊びを避けがちだったりします。そのような経験から大人になっても運動の習慣がなく、運動不足に陥って、体力低下や肥満に繋がってしまいます。

特性に合った対処法を

発達障害のある人はその特性のため不健康になってしまいがちですが、特性に向き合って工夫すればきっと大丈夫!自分のタイプに合わせて対処してみましょう。

例えば、コツコツ続けることが得意な人はレコーディングダイエット管理アプリやお散歩アプリの活用がおすすめです。協調運動障害があり運動が苦手という場合も、散歩であれば強い苦痛は感じにくいのではないでしょうか。

短期集中型の人、ゲーム好きな人には、運動系のゲームソフトが向いているかもしれません。ゲーム感覚で体を動かせるうえ、意外と消費カロリーも高めです。

ルーティン化が得意な人、ルーティンに安心を覚えるタイプの人は栄養バランスのとれた宅食を頼む手も。自分でメニューを考える必要がない点も楽ちんです。

ストイックすぎるときっと続きません。でも、ゆるいルールだと長く続きます。私自身も、現在4ヶ月の息子と抱っこ紐かベビーカーで毎日散歩、余裕のある日はお風呂上がりの筋トレ、野菜多めの食事を心がけています。発達障害の特性があるからとあきらめるのではなく、体に気を使えるような工夫をして、生涯健康でいたいものです。

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また、精神疾患は保障の対象外です。

執筆者プロフィール

姫野桂

フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。
日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。趣味はサウナと読書、飲酒。

著書
『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)
『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)
『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)

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