コラム

個人型確定拠出年金iDeCoで、今使わない年金を老後資金に

 以前のコラムで、本人に定期的にお金を渡す仕組みとして信託をご紹介いたしました。それ以外にも使える仕組みはいろいろあります。代表的なのは市区町村の福祉窓口で扱っている障害者扶養共済ですね。これは保護者が掛け金を支払い、障害者本人が将来年金をもらえる制度です。
今回ご紹介するのは、本人がもらってはいるけれど、今はあまり使っていない障害基礎年金を積み立て、運用して、本人の将来の老後資金として活用できるという新しい仕組みです。

■iDeCoの仕組みと活用方法

 確定拠出年金は、2001年からスタートした制度です。加入者が定期的に掛け金を積み立て、運用して増やしたものを、60歳以降に国民年金や厚生年金にプラスして受け取る老後のためのものです。給与などを積み立てる企業型と、個人で積み立てる個人型があり、個人型確定拠出年金は“iDeCo”という愛称で利用が広がっています。
 当初は加入できる個人に条件があったのですが、2017年の1月から対象者が広がり、ほとんどの人が加入できるようになりました。そしてその対象者の中に、年金保険料の支払いについて法定免除を受けている、障害基礎年金の受給権者も含まれるようになりました。
 それによって何ができるようになったのか。たとえば親と一緒に住んでいる年金受給者は、受け取っている年金を現時点ではあまり使っていない、という場合があります。住んでいるところ、食べ物や衣料品などは親が面倒をみてくれています。生活費として一定の額を本人の年金から引き出したりもするかもしれませんが、それでも本人の口座にはけっこうなお金が貯まっている、ということも少なからずあるようです。
 しかし現在の低金利時代では、ただお金を口座に置いておいてもほとんど増えませんね。そこで、この使っていないお金を、毎月一定の金額を決めてiDeCoの口座に積み立てて、運用して少しでも増やすといったことができるようになりました。今使っていないお金を、将来の本人の老後資金に回していくということですね。
 ちなみに、将来の本人のための備えではありますが、障害基礎年金はあくまで本人の財産なので、親が勝手に契約してしまうのは考えものです。可能な範囲で本人の意思確認をしていただきたいと思います。
 このように、本人に定期的にお金を渡していくための新しい制度も増え続けています。ぜひさまざまな方向にアンテナを張って、本人や家族の状況に合うものを見つけてください。

■申し込みはどこでできる?

 iDeCoはさまざまな金融機関で取り扱っています。インターネットだけで申し込めるところも多くあります。ただ、ネットの情報だけではよくわからないので、現在取引のある銀行などでもっと詳しく話を聞きたいという方も多いと思います。その場合は、いきなり窓口に行っても説明できる担当者がいないことがあるので、事前にiDeCoについて説明を受けたいと連絡をして、訪問する日時などを予約しておいたほうがよさそうです。

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watanabe
渡部 伸
1961年生、福島県会津若松市出身
「親なきあと」相談室主宰 
東京都行政書士会世田谷支部所属
2級ファイナンシャルプランニング技能士
世田谷区区民成年後見人養成研修終了
世田谷区手をつなぐ親の会会長
著書 
障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」
障害のある子が「親なきあと」にお金で困らない本
(ともに主婦の友社刊)

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